いじめられている子供のサインとは?親がするべき行動も解説します

小学校や中学校、高校と学校を問わず、子供の社会でいじめは発生しています。最初は軽いからかいだけだったものが徐々に内容がエスカレートして、不登校や心の病といった深刻な状況におちいるケースも少なくありません。
いじめられている子供は必ず何かしらのサインを発しています。子供のSOSにどれだけ早く気づけるかが、子供をいじめから守るポイントです。
今回はいじめられている子供が発するサインについて、親がするべき行動と一緒に解説します。
子供は自分からいじめ被害を訴えない
自分から進んで親に「いじめられている」と被害を訴えるケースは稀です。特に学年が上がれば上がるほど、自分から明確なSOSを発する子供は少なくなっていくでしょう。
理由はいくつかあります。まずはいじめられていることに対して、恥ずかしさを感じていること。誰だっていじめの被害に遭いたくはありません。「いじめられる=弱い、情けない、劣っている」といったイメージを抱く子供は少なくないことから、なかなか親に対して被害を訴えられないのです。
2つ目の理由は親に心配をかけたくないこと。もし自分の大切な子供がいじめられていることを知ったら、大抵の親は悲しみます。子供は親が悲しむことを知っており、心配をかけたくない気持ちから話そうとしないこともあるのです。
また「親に言ったら、もっといじめられる」と不安になって、いじめの被害を訴えられない子供もいるでしょう。いじめをしている相手の中には実際に、「親や先生に言ったら、もっとひどいことするからな」と脅しているケースもあります。
いじめられている子供が発する主なサイン
前述したようにいじめられている子供の多くは、自分から進んで被害を親に話しません。しかし意識的・無意識的にいじめのサインを発しています。
いじめの被害を最小限に食い止めるためには、できるだけ早い段階で周りにいる大人がいじめ問題へ介入することが不可欠。子供が発するサインを確実にキャッチして、問題解決に向けた対処を取るのがベストです。
いじめられている子供が発する、主なサインの内容を見ていきましょう。
体に傷やアザが増えた
まずは子供の体に傷やアザが増えたことです。理由を尋ねると大抵の子供は「転んだ」「ぶつけた」などと口にすることでしょう。
1回や2回程度ならまだしも、短期間のうちに何度も傷やアザが見られる場合は要注意です。
また陰湿ないじめっ子の場合、周りから気が付きにくい場所を狙って傷やアザを作るケースもあります。子供が着替えをする際やお風呂に入る際に、注意深く観察してみると良いでしょう。
学校や友達の話をしなくなった
学校や友達の話を子供からしなくなった、または親が尋ねても話題を避けようとすることがあります。親に話せるような状況ではないため、自然と学校や友達に関する話題は挙がりません。
ただし子供によっては作り話でその場を繕ったり、親を安心させたりすることもあるでしょう。
持ち物がなくなる、または破損している
3つ目は子供の持ち物がなくなったり、破損したりすることです。教科書やノート、筆記用具、カバン、体操着などがなくなったり、目に見て分かるぐらいに破損していたりする場合、子供はいじめに遭っている可能性が高まります。
隠そうとする子供もいるため、普段から子供の所持品には目を配っておくことが大切です。
学校がある日は頻繁に体調不良を訴える

学校がある日の朝に「頭が痛い」「お腹が痛い」などと体調不良を頻繁に訴える場合、いじめの被害を疑いましょう。いじめのストレスから本当に体調不良になっている場合もあれば、学校に行きたくないためにウソの体調不良を訴えている場合もあります。
体調不良の訴えが頻繁に続く、または平日は体調不良を訴えているのに休日は元気になる場合は要注意です。
以前と比べて態度や感情に変化が表れた
最後は以前と比べて態度や感情に変化が表れたことです。
「前は明るくて積極的に話しをしていたのに、最近は表情も暗く口数が少なくなった」「常にイライラした様子で、以前と比べてささいなことで怒りやすくなった」など、いじめられている子供は態度や感情に何かしらの変化が表れます。
いじめられている子供に対して親がするべき行動
続いてはいじめられている子供に対して、親が取るべき行動について解説します。
親は味方であることを言葉で伝える
1つ目が親は子供の味方であることを、言葉でしっかり伝えることです。いじめられている子供は大きな不安を抱えています。いじめの内容や度合いによっては、まるで「この世の終わり」のような感覚におちいっているかもしれません。
「お父さんとお母さんが守るから」「何があっても味方だから安心してね」といった言葉をかけてもらえるだけで、子供の心は十分に救われるものです。
学校には無理に行かせない
子供が学校へ行きたがらない場合、無理に行かせる必要はありません。無理に行かせてもまたいじめの被害に遭ったり、強いストレスがかかったりする可能性があるためです。
いじめ問題が解決するまで、子供が自分から学校に行きたいと言えるようになるまで、しばらくの間は思い切って学校を休ませてしまいましょう。
学校に相談する
いじめが学校の友人関係の中で行われている場合、学校にいじめの相談をしてください。まずは担任の先生に連絡を入れて、面談の時間を取ってもらいましょう。
先生に相談する際は、いじめられている具体的な証拠を持参するのがベストです。体に付いた傷やアザ、破損した持ち物、送られてきた悪質なメッセージなどを写真に残して、先生に見てもらいましょう。
もしいじめが悪質で証拠をなかなか得られない場合、探偵事務所に調査依頼する方法があります。豊富な調査実績や高い専門スキルを持つスタッフが、学校外で行われているいじめの証拠をつかんでくれるはずです。
まとめ
いじめを受けている子供は何かしらのサインを発しています。体に傷やアザが増えた、学校や友達に関する話をしなくなった、学校がある日は頻繁に体調不良を訴えるようになったなどです。
いじめ問題を早期解決するコツは、子供が発するSOSにできるだけ早く気が付くこと。今回紹介した内容を参考にして、いじめに気が付けるようにアンテナを張っておきましょう。