ストーカーにさせないための別れ方!被害を防ぐ方法も解説します
交際している恋人と別れようと思った場合、別れ方によっては相手がストーカーになる可能性があります。もともとストーカーの気質がある人もいれば、気質がなくても、別れ方が悪くてストーカーになるケースもあるので注意しなければいけません。
今回はストーカーにさせないための別れ方について、被害を防ぐ方法と一緒に解説します。
ストーカー事案の加害者の多くは交際相手
現在日本で発生しているストーカー事案の加害者はさまざま。交際相手(元交際相手を含む)や友人、知人、勤務先の同僚、まったく面識がない人など多岐にわたります。
警視庁が発表した「令和2年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況について[w1] 」によると、令和2年に起こったストーカー事案数は全部で20,189件。被害者と加害者との関係を見ると、第1位は交際相手(元交際相手を含む)で全体の40.8%でした。第2位は知人・友人で12.6%。2位との差が大きくあることが分かります。
加害者の性別は男性が80.2%となっており、ほとんどのケースで女性が被害者になることも分かるでしょう。
交際相手のストーカーはやっかい
知人や友人、会社の同僚、まったく面識のない人と比べて、交際相手がストーカーになるとやっかいです。住んでいるところや勤務先、普段の生活・行動パターンを知られているため、相手からの嫌がらせから逃げることが難しくなります。
自宅や勤務先に押しかけられたり、仕事からの帰り道で待ち伏せされたりと、普段以上に嫌がらせを受けやすい状況にあるのです。
またリベンジポルノの被害に遭う可能性もあります。交際中に撮影した性的な画像や動画を持ちだし、「復縁してくれないと、インターネット上にばらまく」などと脅されるかもしれません。
ストーカー加害者の多くが交際相手であること、そして他と比べてやっかいであることから、ストーカーにさせないような別れ方に注意する必要があります。
ストーカーにさせないための別れ方
交際相手に別れを切り出す際、相手をストーカーにさせないための方法は全部で次の5つです。
音信不通にして別れない
まずは音信不通にして別れないことです。
別れ話を切り出したり、話し合いを持ったりするのは精神的に大きなストレスとなるもの。そのためきちんと話し合いの場を設けずに、音信不通にして自然に別れる方法と採る人もいるでしょう。
しかし音信不通による別れはNGです。あなたと連絡が取れなくなった交際相手は「どうしたのだろう?」「何かあったのかな?」と心配になって、何とかして連絡を取ろうとします。何度も電話やメッセージをしたり、それでも連絡が取れない場合は自宅や勤務先で待ち伏せをしたりするかもしれません。
音信不通による自然消滅は狙わず、しっかりと話し合いの場を作って別れ話をすることが大切です。
別れる理由を明確に伝える
相手を傷つけたくない思いから、別れたい理由をオブラートに包んだり、他の理由を付けたりするのも止めましょう。相手や内容によっては「自分が頑張れば、交際を続けてくれるかもしれない」と、変な期待感を抱かせてしまうかもしれません。
別れたい理由ははっきりと、明確に相手に伝えてください。理由とあなたの考えを正確に伝えることで、「別れはもう避けられないもの」と相手に理解してもらえるはずです。
感情的にならない
3つ目は感情的にならないことです。別れ話しをする際は感情的にならず、冷静さを保つように心がけましょう。
例えば感情的になって相手を責めてしまうようなことがあると、相手はあなたに対して憎しみを抱くようになるかもしれません。何とか別れられたとしても、別れた後に嫌がらせを始める可能性があります。
相手への不満や苛立ちから、つい感情的になってしまうかもしれませんが、別れ話をする際はグッと我慢です。
これまでの感謝を伝える
どのような理由で別れることになったとしても、相手にこれまでの感謝を伝えるようにしてください。今まで交際してくれたこと、いろいろなことをしてもらったことに対して感謝の気持ちを伝えます。
改まった形で感謝の気持ちを伝えることで「もう本当に終わりなのだ」と思ってもらい、お互いに納得のいく形で別れを迎えられるでしょう。
別れた後は連絡をしない
別れた後は相手に連絡をしないことも大切です。「別れたけど、大丈夫かな?」「ちゃんと生活できているかな?」などと心配になって、近況確認の意味でつい連絡してしまうかもしれません。
しかしあなたは近況確認の意味だったとしても、相手は「もしかして未練があるのかな?」「自分と復縁したいのかな?」と勘違いさせてしまう可能性があります。
相手をストーカーにさせないためには、別れた後の連絡は一切断ちましょう。もしどうしても連絡をしなければいけないことがあれば、必要なことのみをメールにして送ります。事務的な感覚で対応することで、ストーカー化を防げるようになるはずです。
ストーカーによる被害を防ぐ方法
最後にストーカーになった交際相手からの被害を防ぐ方法を紹介します。
性的な写真や動画を残さない
まずは性的な写真や動画を絶対に残さなないことです。前述したように相手によっては、リベンジポルノに利用する可能性も否定できません。
交際している最中は性的な写真や動画を撮らせない、要求されても送らないようにしましょう。
もし残してしまった場合は、別れ話しをする前に削除してもらいましょう。別れ話しをした後に切り出すと、削除を断ってくるかもしれません。
スマホの番号やSNSのアカウントを変更する
スマホの番号やSNSのアカウントを変更することで、相手からの連絡を物理的に遮断できるようになります。
特にSNSを持っている場合、別れた相手がSNSを通してあなたの近況をチェックしているかもしれません。またログインIDやパスワードを知られていた場合、不正にアクセスされる可能性もあります。アカウントの変更が難しい場合、パスワードの変更や投稿の公開範囲の限定などをするようにしましょう。
まとめ
交際相手と別れる場合、別れ方によっては相手がストーカーになるかもしれません。実際にストーカー被害の4割近くが、交際相手からのものです。
今回紹介した別れ方を意識するだけで円満に別れて、ストーカー化を防げるようになるでしょう。