結婚詐欺師が名乗る職業とは?被害を防ぐための方法も解説します

「婚活サイトで理想のパートナーに出会えた」「婚活パーティーで会って、すぐに交際がスタートした。もう結婚間近!」など、将来の生活を共にできるような相手に出会えたことは喜ばしいですが、ちょっと待ってください。
もしかするとあなたが出会った相手、結婚詐欺師かもしれませんよ。
今回は結婚詐欺師の多くが名乗る職業を、被害を防ぐための方法と一緒に解説します。
結婚詐欺師の多くが名乗る職業
これまでに結婚詐欺の被害に遭った人たちの話しを聞いていくと、詐欺師の多くはある程度共通した職業を名乗っていることが分かりました。
事前にどのような職業を名乗るのか理解しておくことで、「この人は大丈夫かな?」と予防線をはれるようになるでしょう。
詐欺師が良く名乗る職業を、男女別に紹介します。
男性詐欺師が良く名乗る職業
男性詐欺師が良く名乗る職業としては国際線のパイロットや弁護士、医師、そして会社のオーナーなど青年実業家です。
冷静に考えると社会的地位と収入が高く、基本的なスペックすべてがハイクラスの男性が婚活パーティーや婚活サイトに顔を出すのは不思議なこと。
特に何も活動をしなくても、たくさんの女性からアプローチを受けるはずですよね。
でもいざパーティーやサイトで上記のような職業を名乗っている男性と出会ってしまうと、「運命の出会いに間違いない」「この人が私のパートナーなのだ」など舞い上がってしまうものです。
さらに服装や持ち物がブランドもので固められていたり、実はレンタカーだけど高級車やスポーツカーなどで現れたりすると、ますます女性は信じてしまいます。
女性詐欺師が良く名乗る職業
女性詐欺師の場合、名乗る職業はさまざまです。
まずはアパレル系や美容系の会社に勤務していたり、これらの会社を経営していると話したりします。
アパレルや美容系はいかにも女性らしさを強調しているため、男性の心を刺激するのでしょう。またエステティシャンも多いですね。
お嬢様大学を卒業していると名乗ることも多く、自宅もある程度裕福であることを暗に示します。
もう1つは上記とは反対に、アルバイトやパートなどです。疾患を持っていて体調が悪い、親の介護があるなどの理由から長時間勤務ができず、アルバイトやパートで細々と生活している旨をアピールします。
男性の同情心を買うことが目的ですね。
結婚詐欺師が行う詐欺の手口
続いては結婚詐欺師が行う、実際の詐欺の手口を見ていきましょう。
婚活サイトや婚活パーティーで出会う
まずは婚活サイトや婚活パーティーなどで出会います。
詐欺師のターゲットは結婚を考えている人たち。結婚というエサをぶら下げてお金や財産を巻き上げようとするので、手っ取り早く結婚願望がある人を見つけるために婚活サイトや婚活パーティーに参加しています。
積極的なアピール&スピーディな交際スタート
婚活サイトや婚活パーティーなどで出会ったら、積極的なアピールがはじまります。
あなたとの話しの中から理想のパートナー像をつかみ、パートナー像に合った人物を即座に演じます。
趣味や結婚観、ほしい子供の人数、結婚後はどのような家庭を作りたいかなどを聞きだし、話しに共感をして、あなたの気持ちをグッと引き付けるのですね。
そしてスピーディな交際がスタートします。
交際中は理想のパートナーを演じる

交際がスタートすると、詐欺師は理想のパートナーを演じ続けます。
電話やメッセージなどの連絡は小まめにあり、休みのたびにデートにも出かけることでしょう。
男性詐欺師の場合は高級車に乗って迎えに来て、おしゃれなカフェやレストランにも連れて行ってくれます。
女性詐欺師の場合はおしゃれな服装に身を包み、手作りのお弁当などを持ってくるかもしれませんね。
お金の無心がはじまる
関係性が深まって結婚まであと少し!となったところで、詐欺師からのお金の無心がはじまります。
お金を要求する理由はさまざま。
「会社の事業が失敗してしまった」「大きな自動車事故を起こしてしまい、示談金が必要となった」「親が施設へ入所する費用が必要」などです。
どのような理由であっても共通しているのが、「問題が解決したら結婚できる」と結婚をちらつかせること。
詐欺師に夢中になり、どうしても結婚したい気持ちが高まっているため、詐欺師の要求をのんでお金を渡してしまいます。
姿を消して連絡も取れなくなってしまう
お金を渡すと、すぐに詐欺師は姿を消します。電話番号やSNSなども消去されているため、連絡を取ることもできません。
また詐欺師の中には何度かお金の無心をして、「もうこれ以上は引き出せないだろう」と判断したタイミングで姿を消す人もいます。
結婚詐欺師からの被害を防ぐための方法
最後に結婚詐欺師からの被害を防ぐための方法を紹介します。
早急に交際をスタートさせない
まずは出会ってから早急に交際をスタートさせないことです。
詐欺師の多くは短期決戦で詐欺行為を終えようと躍起になっています。そのため早く交際をスタートさせようとするのですね。
相手から交際を迫られても焦らず、じっくりと相手のことを理解してからスタートさせるようにしましょう。
勤務先に在籍しているかを確認する
詐欺師の多くは勤務先を述べても、実際に在籍していないことが少なくありません。そのため勤務先に実際に在籍しているかどうか確認するのもおすすめです。
勤務先に電話をして、相手の名前を伝えて電話口に呼んでもらいましょう。「そのような者はおりません」と言われたり、呼ばれて実際に電話に出た人の声が違ったりした場合は怪しさが高まります。
一緒に写真を撮る
最後は一緒に写真を撮ってみることです。詐欺師は証拠を残したくないことから、極端に写真撮影を嫌がります。
もちろん詐欺師でなくても写真撮影を嫌がる人はいることでしょう。しかしカップルであれば1枚や2枚の写真は撮らせてくれるもの。
絶対に写真を撮らせないようであれば、詐欺師を疑って良いかもしれません。
まとめ
結婚詐欺師の多くはある共通した職業を名乗ることが少なくありません。男性であれば医師や弁護士などの社会的地位の高い職業、そして女性ならアパレルや美容関係などです。
もちろん職業だけで結婚詐欺師かどうかを特定することはできませんが、参考材料の一つとして覚えておくと良いでしょう。