浮気・不倫で離婚したら再構築は不可能?復縁する方法を伝授

夫婦関係の永遠の課題である「不倫」。どんなに長く一緒に暮らしていても、相手を信頼していても「不倫や浮気」は完全に防げるものではありません。ただ、相手が不倫・浮気をしても離婚したくない、という方は多いのではないでしょうか。今回は、不倫が原因で離婚した場合の復縁する方法を考えていきます。
不倫・浮気後に復縁できる可能性とは?

配偶者の裏切りである不倫。みなさんは、もしパートナーが不倫・浮気をしたら許すことができるでしょうか。大手探偵事務所では、カップルにアンケートをとり「浮気が原因で別れたカップルの復縁率」を調べています。
その結果によると、全体の14%が復縁を選択。ただ、全体の35%は「復縁すら考えない」という結果も出ています。また、「浮気のあとに復縁に向けた話し合いを持ったカップル」でも、その後51%が別れる選択を取っているのだそう。つまり、浮気や不倫を許して関係再構築ができるかどうかは人それぞれです。
結婚していないカップルであれば、別れるために制約や手続きは必要ありません。ただ、夫婦として生活していれば、子供のことやお互いの住居・共有財産の分与など、別れるためにさまざまな決め事が発生します。そのため、相手の不倫が許せなかったとしても、すぐに離婚できないのが事実でしょう。
もし、「自分が納得していなくても家族や生活のために離婚はできない」と思っている方であれば、不倫・浮気を二度と繰り返させないよう取り決めることが大切です。また、「浮気をしてしまったが相手に許してもらいたい。できるなら復縁を望みたい」という方であれば、自分が不倫に対して反省しているという態度や証明・誠意を見せることが重要となります。
次は、浮気後に復縁するための大切なステップについて解説しましょう。
浮気・不倫後の信頼関係を再構築するために必要なステップとは?
浮気や不倫の発覚後に、関係を再構築するためには信頼関係の修復が欠かせません。どれだけの時間をかけても、信頼を再び築くには双方が努力を惜しまない姿勢が重要です。まずは、以下のステップを踏みましょう。
過去の事実を受け入れる
浮気や不倫があったことを双方が認め、過去の事実を直視することが再構築の第一歩です。パートナーが謝罪し、浮気を再発させないことを約束する一方で、被害者側も冷静にその事実を受け止め、前進するための準備をします。
定期的なコミュニケーションを設ける
浮気や不倫がきっかけで崩れた信頼は、一度の謝罪だけでは回復しません。定期的にパートナーと向き合い、感情や考えを共有することで、次第に信頼を取り戻していくことが大切です。<h3>3. パートナーシップを再評価する</h3>
お互いのパートナーシップを再度見直し、浮気がどのような状況で起こったのか、今後どうすれば改善できるかを真剣に考えることで、再び安定した関係を築くことが可能になります。
【復縁のために】浮気後にできること

浮気が発覚したあとで、もちろん何の条件もなく相手を許す夫婦もいます。しかし「また浮気を繰り返すのではないか」「どうも踏ん切りがつかない」という気持ちがあれば、浮気後に以下のことを行って今後の生活を見直してみましょう。
浮気を認め謝罪してもらう
まずは浮気したパートナーから浮気の事実を認めてもらい、謝罪を受けるのが大切です。ごまかしたり、言い訳を並べたりして浮気をなかったことにする方もいますが、その場では許せたとしても後々の夫婦生活に影響が生じてしまうことも少なくありません。
このとき「相手が浮気を認めない」と悩むのであれば、まずは探偵や興信所などの調査機関に依頼して浮気の事実を調べておくのがおすすめです。証拠があれば言い逃れはできず、また話し合いを重ねていくうちに「やっぱり浮気はやっていない」と寝返ることもなくなります。
そのうえで、復縁を望むのであれば謝罪してもらいましょう。浮気による有責者の立場であっても、まずは浮気を認めて相手に謝るのが重要です。
慰謝料を請求する
浮気が分かると、浮気をしたパートナーと浮気相手に対して慰謝料を請求できます。慰謝料とは「浮気によって受けた精神的苦痛に対する賠償」のこと。慰謝料ときくと離婚と結び付けられるイメージが強いですが、実は離婚せず関係再構築を選んだとしても、慰謝料を受け取ることは可能です。
ただしこの場合、「浮気が原因で離婚・別居となった」ケースに比べると慰謝料額は低くなる傾向にあります。離婚しなければその分精神的ダメージは少なかった、と考えられるからです。そのため慰謝料請求を選ばない夫婦もいます。
しかし、浮気は夫婦の関係において立派な有責行為。例え相場よりも低い額だとしても、責任を賠償の形で表すのは大切なことです。金銭の支払いで簡単に解決できることではありませんが、ひとつのけじめや区切りとして慰謝料を受け取るのも、ひとつの手段です。
誓約書を交わす
浮気から復縁する際に、最もネックとなるのが「浮気の再発を防止する」ことです。口先だけの約束ではもちろんなんとでも言えますが、復縁してから浮気相手との関係が切れていなかったり、他の相手と浮気されたりするのはどうしても許せませんよね。また、二度繰り返すとほとんどの夫婦で関係の再構築は不可能で、結局離婚する方も多くいます。
そこで「特定の浮気相手と私的な連絡を取らない」「二度と不貞行為をしない」と約束できるのが誓約書です。この誓約を破ると罰金や財産を受け渡すなどのペナルティを課すことができ、浮気を繰り返さないために有効な手段といわれています。
誓約書はパートナーと浮気相手両方と交わすことができ、何度も同じ相手と浮気を繰り返すときにも活用できるでしょう。
気持ちの修復も大切

浮気の証拠集めや謝罪、慰謝料請求や誓約書などの手続きも大切ですが、何より大事にしたいのは夫婦関係そのものです。いくら金銭や物品で浮気に対する償いを受けても、その後夫婦関係を良好に保たなければ性格の不一致で別々の道を歩むこともあるでしょう。浮気後だからこそ、二人の時間を持ちお互いにコミュニケーションをとるための努力が重要になるのです。
浮気は確かにやった方の責任であり、正当化はできません。しかし、その後修復するのであれば「浮気の原因は何だろう」「もっと夫婦の時間を持ってみよう」と積極的な働きかけが大切になります。人生の大半を一緒に過ごすことになる配偶者。復縁をするのであれば、少しの我慢や違和感でも見過ごすことなく二人で話し合い、解決するよう習慣づけましょう。
もし「浮気後にやり直したいけれど、二人だけではうまくいかない」と悩んだら、カウンセリングを夫婦で受けるのもひとつの手段。個人間で悩まず、専門家の力を頼って夫婦の危機を乗り越えていきましょう。
まとめ
浮気をされたら「離婚しないといけない」と固定概念を持つ方は多いです。確かに夫婦の離婚原因の上位には「浮気・不倫」が挙げられますが、復縁する・関係の再構築をするという選択肢もあることを忘れないでおきましょう。また、慰謝料請求や浮気の証拠集めは、復縁するならやらなくてもよいことという考えも一般的です。ただ、一概にすべて関係ないことではなく、むしろ復縁するからこそ大切な手続き・手段にもなりうるため、浮気後の行動は慎重になることをおすすめします。