離婚する際の決め手とは?円満に離婚するためのポイントも解説します

「離婚しようかな・・・?」「でも本当に離婚していいのか、良くわからない」などと思っている人はいませんか?離婚したい気持ちが心にあっても、なかなか行動に踏みきれないことは珍しくありません。
離婚を迷っている人が決断する決め手には、どのようなものがあるのでしょうか?
今回は離婚する際の代表的な決め手について、円満に離婚するためのポイントと一緒に解説します。
離婚する際の決め手とは?
実際に離婚を経験したことがある人の多くは、何かしらのことが決め手となって離婚を決断しています。どのようなことが決め手となるのかを知っておくことで、あなた自身の離婚したい気持ちを整理してくれるでしょう。
夫婦一緒の将来が見えなくなった
最も決め手として多いものの一つが、夫婦一緒の将来が見えなくなったことです。
結婚とは夫婦が生活を共にし、さまざまな体験を共有していくこと。結婚する年齢にもよりますが、長い将来を一緒に歩んで行くことになります。
そのため「夫婦一緒に過ごす、この先の将来が見えなくなった」と感じることが、離婚の決め手となることが少なくありません。
「いつもささいなことがきっかけで、ケンカが絶えない」「何度も浮気をされて、相手のことをまったく信用できなくなった」「勝手に多額の借金を作られてしまった」「価値観が大きく違い過ぎて、お互いを尊重できなくなった」など、さまざまな理由が挙げられます。
不倫をされた
結婚相手に不倫をされたことが、離婚の決め手となるケースもあります。
浮気が原因で離婚に至る人もいますが、浮気よりも状況が深刻なのが不倫です。浮気は一度きりの肉体関係や、愛情のない肉体関係などが主となりますが、不倫は違います。
配偶者以外の人と愛情を持って交際し、継続的な肉体関係を持ったものです。
不倫が判明するまでは何となく「離婚しようかな?」と迷っていた人も、不倫がわかった途端に気持ちがふっきれて、離婚を決断することが珍しくありません。
浮気の場合は「何度も浮気をされた」など、浮気グセがわかった時点で離婚に至ることもあるでしょう。
結婚相手への愛情がなくなった
3つ目は結婚相手に対する愛情がなくなったことです。
多くの人にとって結婚とは、好きな人とするもの。そのため結婚当初は好きだった相手でも、時間の経過や何かしらのことが理由となって愛情を感じられなくなると、離婚の決め手となることがあります。
「仕事が優先になり、相手のことを考えられなくなった」「いてもいなくても、同じような存在になってしまった」など、さまざまな理由が考えられるでしょう。
子供に暴力をふるうようになった

DV(家庭内暴力)やモラハラなどで、離婚を考える人はいます。しかし「でも普段は優しいし」「暴力をふるった後は反省してくれる」など、離婚に踏みきれないことも少なくありません。
DVやモラハラなどで、離婚の決め手となるのが子供への暴力です。自分だけならまだしも、大切な子供にまで暴力の手が広がった場合、子供を守るために離婚を決断する人もいることでしょう。
借金をはじめとする金銭問題
5つ目は借金をはじめとする、金銭問題です。「パチンコや競馬などのギャンブルにはまっている」「買い物依存症で、高額なブランド品をたくさん購入する」「金銭感覚が狂っており、計画性なくどんどんお金を使ってしまう」など、金銭面の問題が離婚のきっかけとなるケースもあります。
また夫や妻のどちらかに養ってもらっている場合で、相手から十分な生活をもらえないことも離婚の決め手となるでしょう。
セックスレス
民法上では夫婦間のセックスは結婚生活を営む上で重要なものと位置付けられており、正当な理由なく夫や妻からのセックスを拒むことは立派な離婚事由となります。
夫や妻からセックスを拒否されるのは、精神的に大きな傷を付けるもの。「自分自身を拒否されている」「受け入れてもらえない」「愛されていない」と、この先の結婚生活に大きな影響を与えるものです。
セックスレスが原因となり、離婚を決断する人も実際に存在しています。
円満に離婚するためのポイント
特に結婚相手の収入に頼っていた場合、円満離婚するためには十分な経済力や一人でも生きていける自信をつけておくことが大切です。
何の準備もすることなく離婚してしまうと、状況によっては離婚前よりも生活環境が悪くなってしまうかもしれません。
最後に円満に離婚するためのポイントを紹介します。
離婚後の家計をシミュレーションしてみる
まずは離婚した後の家計をシミュレーションしてみましょう。住む場所が変わる場合は新しいアパートやマンションの家賃、食費、光熱費、子供の教育費、社会保険料といった支出と、仕事をする場合は給与などの収入も計算します。
人によっては離婚する際に慰謝料を支払ったり、受け取ったり、財産分与をしたりすることもあるでしょう。
こまかいお金もできるだけ含めて、トータルの支出・収入を明確にさせてください。支出と収入が明らかになれば、具体的に何から手をつけていけば良いのかも具体化されてくるはずです。
行政機関に相談してみる
収入状況や子供の状況などによっては、何かしらの行政サービスを受けられるかもしれません。行政サービスや支援制度を活用することで、離婚後の生活の支えとなってくれることでしょう。
具体的なサービス内容は自治体ごとに異なるため、最寄りの役所へ行って相談してみるのがおすすめです。
ハローワークで求人を検索してみる
安定して仕事が決まっているのと決まっていないのとでは、離婚した後の生活の質が大きく変わってきます。結婚しているときは働いていなかった場合、離婚前にハローワークへ行って求人を検索してみましょう。
どのような仕事があり、どのくらいの給与をもらえるのかを理解することで、離婚後の生活設計もはっきりしてくるはずです。
探偵事務所へ相談してみる
結婚相手の浮気や暴力などが原因で離婚をする場合、探偵事務所に相談してみる方法もあります。相手に離婚に至る原因があると証明できれば、相応の慰謝料を請求できる可能性が高まります。
専門的な知識やスキルを活用して、浮気や暴力などの証拠を画像や音声、ビデオに残してくれるでしょう。
まとめ
離婚する決め手は「夫婦一緒の将来が見えなくなった」「不倫をされた」「結婚相手への愛情がなくなった」など、さまざまなものが挙げられます。
具体的な基準は人それぞれですが、今回紹介した記事も参考にしながら、自分自身の離婚について冷静に考えてみてください。